予算の国会審議のプロセス

2020年4月25日

「モリカケーガー!サクラガー!」と野党が顔を真っ赤にして総理大臣を責め立てる。そんな光景をよく予算委員会のTV中継で見かけると思います。しかし、予算を審議するはずの委員会で、なぜ政府のスキャンダルを追求するのでしょうか?予算についての質疑は行わないんでしょうか?ここでは国会での予算審議の流れを簡単に説明します。

目次

国会審議の流れ

予算先議権

内閣から提出された予算案はまず衆議院で審議されます。これを衆議院の予算先議権といい憲法で定められています(憲法60条1項)

予算委員会

衆議院での予算の審議はまず予算委員会で行われます。予算委員会は非常に注目度の高い委員会でTV中継が入ることが多い委員会です。その為、与野党の有力議員が出席して論戦を交わすことになります。しかし予算案というもの内閣と官僚によってほぼ1年がかりで作成されたもので、1か月やそこらの国会の審議で内容を精査できるものではありません。過去に予算員会で予算の修正が行われたおことはほどんどなく、必然的に中身よりもその注目度を利用した政権のスキャンダルの追求が行われることになります。

公聴会

予算委員会では公聴会の開催が義務つけられています(国会法51条)。公聴会には公述人と呼ばれる専門家や利害関係者が呼ばれ意見を聞かれることになります。

本会議

本会議では予算委員会からの報告に基づき、議員全員で採決を行い、賛成多数であれば可決されます。

両院協議会

参議院でも衆議院と同様の審議が行われます。そこで参議院が衆議院と異なった議決をした場合(予算案を否決した場合)、両院協議会が開かれます。協議案は3分の2の可決をもって成立します。

予算の成立

予算案が両院で可決された場合、または予算案が衆議院で可決され30日が経過した場合、予算は成立します。つまり次年度の予算3月2日までに衆議院で可決された場合、その予算は自然成立することになります。先の予算先議権や予算や法案の決議の効力など衆議院に認められた優越権を衆議院の優越と言います。

暫定予算

4月に入っても予算が成立しない場合、いったいどうなるのでしょうか。予算がなければ暫定予算が組まれることになります。これは本予算が成立するまでの短期間の間、必要最小限の予算を執行する為に組まれる予算であり、できることは非常に限られます。

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