京都旅行記③晴明神社

2020年4月18日


あくりょーたいさん、あくりょーたいさん、怨霊もものけ困った時は

どーまんせーまん、どーまんせーまん、すぐに呼びましょ陰陽師、レッツゴー!

ああ、陰陽師と聞くと思わず口ずさんでしまうこの歌。晴明神社。いわずとしれた陰陽師矢部野彦麿安倍晴明が祭られた神社です。

鳥居にも五芒星。晴明桔梗ともいい、桔梗紋の変形です。陰陽道では陰陽五行説のにおける木・火・土・金・水の5つの元素の働きの相克を表しています。

晴明神社もそんなに大きな神社ではありませんが、やはり人気の安倍晴明。参拝客は絶えません。この写真撮るのも苦労しました。。。

安倍晴明というと漫画や小説に登場する、式神を使って怨霊を退治する退魔師的な人ですが、いったい彼の活躍はどのように現代に伝えられたのでしょうか。エピソードが胡散臭いので、きっと当時のラノベ的な物語に登場する、、、とも思いきや、結構有名な物語に登場します。”今昔物語集”には「不思議な力を見せてみよ」とけしかけられた晴明が呪術を使って目の前にいたヒキガエルを潰し殺す話があります。また”宇治拾遺物語”では藤原道長を呪い殺そうとした陰陽師、蘆屋道満の呪術を見破る話も出てきます。こんな活躍が浄瑠璃や歌舞伎の題材になり、現在も平安時代に無双した凄腕の陰陽師として広く知られるわけです。

御朱印はシンプルに晴明社。

晴明神社のすぐ側には京都最恐のスポットの一つ。一条戻橋があります。まあ、見た感じなんてことない橋なんですが、安倍晴明が使役する式神を密かに隠した場所であり、鬼退治で有名な源頼光四天王の一人渡辺綱が女に化けた鬼に襲われ、鬼の右腕を切り落した場所であり、おどろおどろしいネタが盛りだくさん。史実でも豊臣秀吉に斬首された千利休の首が晒されたり、三好長慶の家臣和田新五郎はここで鋸で引かれて殺されたりしています。まあ、霊感のない僕にとってはただの橋です。ちなみに学生時代はこのすぐ近くのマンションに住んでました。