正倉院の世界展

2020年4月11日


おっさんになってくると、若い頃のような記憶力も無ければ、新しいものに出会った時に、グッとくる感性も衰えてきて、旅行やイベントで感じたこともすぐに忘却の彼方へ消えて行ってしまいます。このブログも人に読んでもらうというよりも自分の備忘録としての意味が大きい気がします。いつか本当におじいちゃんになった時に読み返して少しでも記憶を思い出せるように・・・。

さて、御即位記念特別展と銘打たれた東京国立博物館の「正倉院の世界展」。同時期に奈良では「正倉院展」をやってるという紛らわしさです。

収蔵品の説明は公式ブログ見た方がいいと思うので自分が感じたことだけを。

↓公式ブログ

https://www.tnm.jp/modules/rblog/index.php/1/category/107/

“正倉院”、“正倉”という言葉はもともと寺院や官庁の重要な物品を収める倉庫の普通名詞でした。それが時間を経て東大寺の正倉院を表す固有名詞に変化していきます。これはいかに物品を保管し維持していくことが難しいことかを表しています。奈良自体の歴史ある物品を現在まで保管する唯一の存在になっていった正倉院。展示は6つのセクションに分かれていますが、展示の最後のセクションはいかにして正倉院の宝物が守られてきたかを伝える展示になっています。

展示を通じて正倉院を守ってきた”人”の存在を強く感じることができます。模造品を再現するにも多くの歳月が費やされ、そこには多くの人々が関わっています。"伝統を守り、伝える"。展示は貴重な宝物を通じてその価値を理解させてくれます。

螺鈿紫壇五弦琵琶
螺鈿紫壇阮咸

螺鈿は貝殻の内側を切り出した装飾。 紫壇は材料となった木材。

物販では正倉院に関する本と絵ハガキ数点、正倉院文様のケースに入った金平糖を買いました。正倉院文様のケースは小物入れとして活躍してくれそうです。

本文中の蘊蓄は展示の物販で買ったこの本の受け売りです。非常に興味深い内容でした。

旅行記

Posted by くらっきー